理事長あいさつ

皆さん、こんにちは。

一般社団法人「適正薬剤使用推進研究会(SPAD)」の理事長の今井博久です。

ご挨拶に代えてSPADが目指していることについてお話させていただきます。

わが国の地域医療を囲む社会的な環境が大きくかつ急速に変化して来ています。そこで、薬剤師を始めとして、医師、保健師(自治体)、看護師などが最前線でそれに対応した機能を発揮していかなければなりません。

(1)実臨床の新しい機能を適切に担って行く

たとえば、令和4年度の調剤報酬改定では新しく慢性心不全アプローチにおける薬剤師機能に評価点数が設けられました。これは従来から薬局に対して厚生労働省が推進する「対物業務から対人業務へ」の基本指針に沿って薬剤師の機能拡大を行うという意義もあり、実臨床上の諸課題を解決する役割を薬剤師に担わせるものです。

調剤は必要な業務ですが、現代の医療は薬剤師に対してより臨床志向の役割を求めており、それに応えていかなければなりません。リフィル処方箋応需に関しては継続的な服薬管理や処方医との連携ができる、ポリファーマシー対策に関しては医師と患者の間に立って減薬プロセスを円滑に進めることができる、こうした新しい機能を適切に担って行ける薬剤師が期待されています。

(2)「地域」における薬剤師機能

近年の医療環境の変化に応じて厚生労働省や日本薬剤師会の議論では「地域」がキーワードになっています。従来は自分の薬局やグループ薬局のことだけを考えて医薬品供給を行ってきました。これからは、例えば『地域連携薬局』の新設にも見られるように、今後はより一層「地域における」薬剤師の機能発揮に診療報酬上の点数が算定されるようになるでしょう。

薬剤師は地域包括ケアシステムの一員の自覚を持ち、今後はより一層医療・介護機関との連携(多職種連携)を行い、さらには自治体の健康管理や予防対策に積極的にかかわる必要があります。ポリファーマシー対策はその良い連携の仕事になります。

SPADでは、上記の(1)(2)に言及したように、リフィル処方箋応需を適切に実施できる薬剤師、地域全体で取り組むポリファーマシー対策を実施できる薬剤師、などを育成する研修や情報を提供して行きますので、皆さんの参加をお待ちしております。

一般社団法人適正薬剤使用推進研究会 理事長 今井博久